食べることは生きること

料理など食べ物にまつわる情報を発信しています。ママならではの目線、美容、健康を考えた視点からの記事を主に書いています。

食欲のない夏を乗り切るにはどんな香辛料が良い?

spice

 

夏になると食欲がわかない。そんな時に思いつく料理といえば、カレー?逆に、うどんやそうめんでしょうか?そんな食欲がない時は、香辛料(スパイス)を使ってみたり、いつもの香辛料を変えてみてはいかがでしょうか?

 

香辛料って何?

調味料の一種で、植物から採取され、調理の際に香りや辛み、色 をだしたり、臭みを消すものの総称である。食事をおいしくしたり、食欲を増進させたりする。香料として食品 に添加されるものも多数ある。

(香辛料 - Wikipedia)

 

香辛料とハーブの違いって?

 厚生労働省によるとこんな定義をしていますが、よく分かりにくいですね。

 

香辛料とは、食品に特別な風味を与えることを目的とし、比較的少量使用される種々の植物の風味または芳香性の葉、茎、樹皮、根、根茎、花、蕾、種子、果実、又は果皮等をいうこと。

ハーブとは、食品に風味付けの目的で薬味として比較的少量使用される種々の主に草本植物の葉、茎、根及び花からなり、生のまま、または乾燥したものが使用されるものをいう。

 

https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/zanryu2/dl/061003-1.pdf(引用:厚生労働省の食品衛生法に関する資料)

 

 

明確な線引きはありません。ただ、香辛料は、ヨーロッパでは自生していない植物の根や茎、樹の皮、果実、種子類を指していることが多いです。例えば、クローブ、ナツメグ、シナモンなどです。

 

一方、ハーブは、 ヨーロッパで昔から自生していたオレガノ、パセリ、バジルなどのことを指しています。食用や薬草などに使われてきました。

 

香辛料もハーブも香り・色・形、成分で私たちの生活全般に変化をもたらしてくれる植物です。

 香辛料といえば・・・

よく知られているのが、大航海時代、コロンブスが香辛料を求めてアメリカ大陸を発見したことですね。

ヨーロッパでは、肉を食べる習慣である、冷蔵庫がない、食料を遠くまで運んだり、冬に食料を保存しておく必要がある。そんなことから、防腐作用のある香辛料が必要とされ、大変貴重で高価なものとして扱われていました。とりわけ、コショーに防腐効果があると信じられていました。

17世紀には、オランダ東インド会社が香辛料貿易の主導権を握るようになりました。

 

日本では、奈良時代、712年に編纂された「古事記」に、生姜や山椒など香辛料に関してすでに書かれていました。3世紀末に書かれた「魏志倭人伝」にも、当時山椒が自生していたということが書かれていたんです。

 

一般的にスーパーで見かける香辛料ってどんなものがある?

  • コショウ
  • ナツメグ
  • ジンジャー(生姜)
  • シナモン
  • ガラムマサラ
  • パクチー(コリアンダー)
  • ターメリック(ウコン)
  • クミン
  • クローブ

 

等々あります。

一方、ハーブは、

 

  • オレガノ
  • バジル
  • ローズマリー
  • タイム
  • ローレル
  • セージ
  • ディル
  • パセリ
  • ラベンダー
  • ジャスミン

 等です。

夏バテしやすい時こそ香辛料

夏は、食欲が低下し、もしくは、低下しやすくなる時期です。スパイスを上手に使って健康管理をしましょう。スパイスには、食欲増進、発汗作用による体温調節、食中毒を防ぐといった働きをするものもあります。

 

夏にカレーというイメージがありますよね?それは、夏にカレーを食べて夏バテしないようにしようという事なんです。

カレーには、ターメリックやクミン、唐辛子、シナモン、多くのスパイスが使われています。カレーは、唐辛子と同じ「カプサイシン」という辛み成分により発汗を促します。

キムチの辛さも同じカプサイシンによるものです。

 

つまり、辛くて血管が広がり血のめぐりが良くなる⇒体温が上がる⇒汗をかくことで体温を下げようとする⇒夏バテ予防になります。

 

夏にはどんな香辛料を選べばよいの?

カレーに含まれるようにターメリック、クミン、唐辛子、シナモンやコリアンダー、ターメリック、黒コショウがおすすめです。

 

野菜炒め、肉の下味、サラダドレッシング、キュウリや冷ややっこにふりかけて食べるなどレシピ無限大です。

シナモンは、スイーツにも使えますね。

パンケーキにハチミツ、シナモンをかけるだけでも美味しいです。

 

香辛料ではないですが、夏バテ予防に、

  • 薬味を使う(ネギ・みょうが・しその葉・しょうが・わさび)
  • 酢を使う(マリネ・酢の物、レモン汁)

を使う方法もありますよ。

香辛料の保管方法

香辛料は、光と熱と湿気を嫌います。蓋をしっかりと閉め、冷暗所で保存しましょう。

冷蔵庫でも保存可能ですが、冷蔵庫から出した時の温度差で湿気が入ることが考えられます。しっかりとフタをしめておきましょう。

料理に使うときは、鍋やフライパンに直接振りかけてしまいがちですが、湿気が瓶の中に入ってしまいます。そうすると、湿気で固まってしまう場合もあります。面倒でも、いったん、手のひらに移してから、鍋やフライパンに加えてください。

 

さいごに

食欲のない夏バテしがちな時は、ターメリック、クミン、唐辛子、シナモンやコリアンダー、ターメリック、黒コショウといった香辛料をおすすめします。

人間は、汗をかくことで体温調節しています。この発汗能力を鍛えることで夏バテしないようにすることができます。

同時に、水分を適度にとる、睡眠不足にならないようにする、寒すぎる冷房にあたりすぎないなど気を付けて、暑い夏を乗り切りましょうね。